冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・7

メニューへ 勇者「ともかくサンブルグへ行ってみなくちゃ、先に進めないようだな」 王子「そうですね。被害状況を確認しましょう」 勇者「まずは装備確認だな」 武具「ここは武器と防具の店だ。どんな用だね?」 勇者「見せてもらおうか」 武具「はがねの剣や鎧がお薦めだね。この先、全体呪法を使うモンスターや、攻撃力・防 御力の高いマンドリルのような獣も多いからね」 勇者「なるほど……。とりあえず持ち合わせもないし、はがねの剣をくれ」 武具「はがねの剣だな。さっそく装備するかい?」 勇者「たのむ」 武具「せっかく買ったんだから、装備しなきゃなっ! 王子「わたしにはてつのやりをお願いします」 武具「また来てくれよ!」 勇者「よっしゃ!いざ、ゆかん!サンブルグ城へ!!」 ナレ「サンブルグ城は、サンペタを出て、西へそして南と下ったところにある。強力なモ ンスターを打ち倒し、何とかサンブルグ城にたどり着く」 勇者「これは酷いな……。城というよりも廃墟だ」 王子「モンスターの吐いた毒沼に囲まれてます。足元にも気をつけなくては」 ナレ「慎重に城内に侵入する二人」 王子「中も酷いありさまです。これじゃ、一人の生存者もいないでしょう」 勇者「ん?なんか変なのが動いているぞ」 王子「炎かな、いや。あれは魂ですよ」 勇者「魂?」 王子「話しかけてみましょう」 勇者「できるのか?」 王子「一応、僧侶のスキル持ってますから」 ナレ「ゆらめく魂にはなしかける王子」 王魂「わしはサンブルグ王のたましいじゃ。わが娘は呪いをかけられ犬にされたという。 おお くちおしや……」 王子「おうさま……。亡くなられていたんですね。姫や臣下を逃がすために、最後まで残 って勇敢に戦ってらしたのでしょう」 勇者「俺なら、いの一番に逃げ出すがな」 王子「そういえば……。サンペタに人懐こい犬がいましたね。もしかしたら……」 勇者「犬にされたお姫様だったとか?」 王子「ありえます」 勇者「だがよ。どうやって呪いを解くんだ?」 王子「もう少し、ここで聞き込みをしましょう」 勇者「といっても皆、死んで魂になっているようだがな。おい、おまえ」 兵魂「うわ〜ハーゴンだ!ハーゴンの軍団が攻めて来た!助けてくれー!」 勇者「他力本願な奴は死んで当然だな。そこのおまえ」 兵魂「ここから東の地 4つの橋が見えるところに 小さな沼地があるという。そこに ラーのかがみが……。これを誰かに伝えるまで 私は死にきれぬのだ……」 王子「聞きましたか?」 勇者「ラーのかがみ、か……」 王子「重要なアイテムのようですね」 勇者「階段があるな、気になる」 王子「しかし、壁に囲まれて行けないようですが」 勇者「よく見ろ、北東の壁が崩れて、外壁をぐるりと回れそうだ」 王子「でも毒沼がありますから、慎重に行きましょう」 ナレ「階段を降りたところには、兵士が佇んでいた」 勇者「おい、おまえ。こんな所でなにをしている」 兵士「ああ、姫さま……。私は、姫さまをお守りできませんでした……。そのため、姫さ まは呪いで姿を変えられどこかの町に……。しかし、もし真実の姿をうつすという、ラー のかがみがあれば……。姫さまの呪いをとくことができるでしょう……。旅の人よ。どう か姫さまを……。ぐふっ!」 ナレ「兵士は魂になった……」 王子「やはり、お姫さまは呪いで犬にされて、さ迷っているようですね」 勇者「サンペタの犬か?」 王子「そして呪いを解くには、ラーの鏡が必要です」 勇者「それは四つの橋が見える沼地にあるということだな」 王子「そのようです」 勇者「他に魂は見当たらないようだ。ともかく、ここを脱出しよう。モンスター強すぎ」 王子「そうですね。ひとまずサンペタに戻りましょう」 勇者「うん、セーブもしておこうぜ」
     

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