冗談ドラゴンクエスト II 冒険の書・2

メニューへ ナレ「さあ、冒険のはじまりです!」 勇者「そうだな。まずは仲間集めだな」 ナレ「最初の仲間は西にあるサマートリアにいます」 勇者「よし、早速行くぞ」 ナレ「と、どんどん西へ突き進む勇者……って、待ってください。まずは城の近辺でレベ ル上げしましょう」 勇者「かったるいわい!このまま進むぞ」 ナレ「ああ、言ってるそばから……モンスターが現れた。おおかたつむり、ドラクンが現 れた」 勇者「ちょこざいな。それ」 ナレ「勇者の攻撃。ミス!おおかたつむりに、ダメージを与えられない!」 勇者「しまったあ!武器を装備するのを忘れてた」 ナレ「ゆうしゃは、しんでしまった!」 勇者「ちくしょう!」 ナレ「遺体は自動的に城へと運ばれる」 勇者「自動的にって、誰が運んでるんじゃ」 ナレ「ほらほら、王様が復活してくれますよ」 王様「おお、ゆうしゃ!しんでしまうとは、なさけない……。    そなたに、もういちど、きかいをあたえよう。    ふたたびこのようなことがないようにな。では、ゆけ!ゆうしゃよ」 勇者「あのなあ、そんなに言うなら。強力な武器と防具をよこせっつんだよ」 王様「おうじ、ゆうしゃよ。よくぞ、ぶじで、もどってきた。    ゆうしゃがつぎのレベルになるには、あと12ポイントのけいけんが、ひつようじ ゃ。    そなたに ふっかつのじゅもんを おしえよう! なへげ じむお がもよぐ ざれが げじび ゆけわ    そなたが ハーゴンをたおしてくるひを たのしみ まっておるぞ!では またあ おう わがむすこよ」 勇者「ちっ。話しかけたら復活の呪文かよ。モンスターを一匹も倒してないのに、意味ね えじゃん」 ナレ「まあまあ、旅を続けましょう。今度はちゃんと装備して、レベルアップしましょう ね」 勇者「かったるいなあ」 ナレ「そして再び城を出て旅立つ勇者」 勇者「まずは城の近辺でレベルアップだな」 ナレ「そうそう。ほらモンスターが現れましたたわ。スライムが3匹です」 勇者「まかせろ!」 ナレ「次々と襲い掛かるモンスターを倒してゆく勇者」 勇者「これでどうだ!」 ナレ「モンスターを倒した。チャリラリラン♪」 勇者「おお、きたきた。天からの祝福の鐘」 ナレ「ゆうしゃは レベルが 上がった。ちからが2ポイントあがった!すばやさが1あ がった!さいだいHPが 9ポイント ふえた」 勇者「しかし、せこいなあ。この調子だと、ルリザの町に行くのに3日以上かかりそうだ。 メタル系とかでねえのかよ。死ぬかもだけど、倒せば一気にレベルアップできるのによ」 ナレ「無理、言わないでください。メタルスライムが出現するのは、サンブルグ地方に行 かないと」 勇者「サンブルグっていうと、お姫さまのいるところか」 ナレ「そうなりますね」 勇者「で、美人か?」 ナレ「そんな事聞いてどうなさるのですか」 勇者「ブスなら別の仲間を探す」 ナレ「無駄なことです。決められたストーリー、決められたイベント、それがドラクエII のシステムです」 勇者「せめて、ある程度自由のあるVの主人公になりたかったよ」 ナレ「諦めてください。さあ、物語を続けましょう」 勇者「しょうがねえ……。夢遊病者のサマートリア王子に会いにいくか」 ナレ「夢遊病者?」 勇者「物語を端折ると、ルリザの町で情報収集⇒サマートリア城王様面会⇒勇者の沼の洞 窟⇒ルーラシア城王様面会⇒ルリザ宿屋、と廻ってサマートリア王子と出会ったのであっ た」 ナレ「ちょ、ちょっとお。わたしの仕事を取らないでください」 勇者「とにかくだ。サマートリア王子はじめまして、だな。夜露死苦(キ ̄Д ̄)y─┛~~~」 王子「ええと……何か判りませんが、はじめましてよろしくお願いします」 ナレ「と、というわけで、二人の王子の冒険がはじまったのでした」
     
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