冗談ドラゴンクエストV 冒険の書・26

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幽霊船 ナレ「地中海に入り、ふなのりのほねの指し示す方角へと舵を切る」 コンラト「またマストに登りましょうか?」 勇者「いや、その必要はないだろう。ほねが案内してくれるのだからな」 リリア 「あ!右手に船が見えます!」 勇者「よし、面舵一杯だ!」 ナレ「やがて幽霊船とおぼしき船に横づけする」 勇者「ものどの、かかれ!宝は一つ残らず分捕れ!!」 ナタリー「まるで海賊が襲い掛かるみたいな物言いね」 勇者「いやなに、ちょっと気分を出しただけだ」 ナレ「幽霊船に乗り移る」 勇者「とにかく、虱潰し(しらみつぶし)に調べよう」 ナタリー「うひゃあ!中は至る所ボロボロじゃない。よくこれで浮いてられるわね」 勇者「とりあえず、甲板からだな」 コンラト「大砲があります。一応軍船のようです」 勇者「この部屋はなんだ?」 コンラト「操舵室のようですね。舵の周りを骸骨が動き回っています」 ナタリー「もしかしたら、船長だった人じゃない?」 船長「どんな嵐が来ようと、わしの船はぜったいに沈まないのだ!わはははは」 勇者「たとえ沈んでいなくても死んで骸骨になっては同じだろうが」 コンラト「死んだことが分からず、彷徨っているんでしょうね」 リリア 「テドンの村人を思い起こします」 勇者「あそこに樽があるな。中に何か入っているかも」 コンラト「しかし、魔物が邪魔してますよ」 勇者「やるしかないだろう」 魔物「ひひひっ…。幽霊船には、しかばねがふさわしかろう。おまえも死ぬがいい!」 ナレ「ミニデーモンが現れた」 勇者「冷たい息か……たいしたことないな」 ナレ「あっさりとミニデーモンを倒して樽を調べる」 勇者「やた!小さなメダル見っけ(*^^)v」 コンラト「船尾は休憩室でしょうか?ベッドがあります」 リリア 「人がいますよ。生きている?」 剣士「おや?あなたは亡霊ではなさそうだ。さては、あなたも財宝がおめあてですね?で も、この船にいるのは亡霊ばかり……まいりましたよ」 勇者「幽霊船だからな。さて、甲板はこんなもんか……次は下だな」 ナレ「船倉に降りる」 ナタリー「なにこれ?骸骨とか亡骸ばかりじゃない!」 骸骨「船をこぐのはドレイか罪人の仕事なのさ」 亡骸「返事がない。ただのしかばねのようだ」 勇者「ううむ、完全に腐敗して骨だけになった奴は動いて喋ってる、が死んだばかりで、 まだ肉が残っているヤツは動かず喋らない。おかしいじゃないか」 骸骨「つれーよお……」 骸骨「おれたちゃ、ドレイよ!ギーコギコ!」 勇者「箪笥からガーターベルトみつけた!」 骸骨「死んじまっても、船がこげるなんて知らなかったよ。ハハハ……」 ナタリー「見て!この人、まだ生きてるわよ」 囚人「おら、人を殺しちまったでな。どんな死にかたしたって、しかたねえって思うだよ。 でも、そこにいたエリックてやつは、無実の罪だったって…かわいそうになあ……」 エリック「オリビア…もう船が沈んでしまう…キミにはもう永遠に会えなくなるんだね…でも ぼくは永遠に忘れないよ…キミとの愛の思い出を……せめてキミだけは…幸せに生きてお くれ……」 勇者「こいつ……。見た目にはそこいらの亡骸と同じようだが……。生きているのか、死 んでるのか?喋ったからには生きているのか?」 リリア 「この人、オリビアって言いましたけど、サマンオサの途中に寄った岬の宿に泊まっ ていた人が言っていたオリビアの岬。その人のことじゃないですか?」 ナタリー「関係ありそうね」 人魂「おぼれて死ぬのは苦しい…!いやだ!死にたくねえよお!」 人魂「あ、嵐が来る……風が…波が……ああ!」 コンラト「やはり嵐に遭遇して、こうなってしまったようですね」 勇者「この部屋には、宝箱が5個、樽が6個、壺が4つあるな」 リリア 「また、ミミックの罠?」 コンラト「かも知れませんので、情報集めを終わってからにしませんか?」 ナタリー「その方がいいわね」 ナレ「とりあえず宝箱を後回しにして、船尾へと向かう」 勇者「ここも休憩室のようだな。1個だけ宝箱があるぞ、こいつが目当ての物らしいな」 ナレ「なんと!あいのおもいでをみつけた!」 勇者「あいのおもいで?何に使うんだこれは??てっきりガイアの剣が入っていると思っ たんだがな」 リリア 「もしかしたら、オリビアさんとエリックさんに関わるものでは?」 勇者「まあいいや。あとは、宝箱だけだな」 ナレ「最初の宝箱はミミックだった。だが、すでに十分なレベルに達していたので楽勝で あった」 ナタリー「どくばりがあったわ。でもすでに持っているから必要ないわね」 勇者「まあ、今は必要なくても、いずれパーティー編成変えた時に使えるかもな。とって おこう。樽の中から、ちからのたね、小さなメダル見っけ(*^^)v」 ナタリー「後は、まんげつそう、ちからのたねが入っていたわ」 勇者「ここはもう手に入れるものはなくなったな。次の目的に行こう」 リリア 「オリビアの岬の先の祠の牢獄のある小島ね」 コンラト「おそらく、北極海の方から回り込んで、川を遡るのでしょう」 リリア 「北極海なら、エジンベアからの出発になりますね。海岸線をたどりながら遡上でき る川を探しましょう」 勇者「例の超硬い巨大イカの群れに遭遇はいやだがな」 リリア 「巨大イカなら、わたしのザキ系呪文で瞬殺できますよ」 勇者「どうして分かる?」 リリア 「前回戦ったときに気づきました」 勇者「それを早く言えってえの!」 リリア 「言いませんでしたか?」 ナタリー「聞いてないわよ」 ナレ「エジンベアから西へ西へと突き進んでいくと、河口らしき場所に祠があるのを見つ けた」 勇者「祠か……この川が例の場所へ通じていることを暗に示しているということだな」 ナタリー「しかも、エジンベアから真っすぐ西に進んで、突き当りにある大陸だものね」 リリア 「シベリア大陸のどこかは分かりませんが。ともかく、祠を調べてみましょう」 ホビト「旅の者か……そなたらを見ていると、わしの若いころを思い出すのう。わしもオル テガという勇者さまのおともをして冒険をしたものじゃ。オルテガさまは、火山の火口に 落ちて亡くなったそうじゃが、わしにはまだ信じられぬ」 コンラト「その火口って、ギアガの大穴に通ずるという場所ですね」 リリア 「猫ちゃんがいるわね。(オイデオイデする)」 左猫「にゃ〜ん」 リリア 「可愛いわね」 右猫「にゃ〜ん?」 ナレ「はい、いいえ、で答えてください」 勇者「なんだよ突然。はいと答えたらどうなんだ?」 右猫「では、ここから南。4つの岩山の、まんなかを調べてみてください。にゃ〜ん」 ナタリー「喋ったわ!!」 リリア 「その場所へ、行ってみましょう」 ナレ「猫の指示に従って南へと進んでゆくと、まず最初の一つ目の岩山にあたった」 勇者「4つの岩山って……どこだ?」 リリア 「もう少し南に行ってみましょう」 ナタリー「見えたわ!もう一つの岩山」 コンラト「となると……少し東に歩いてみましょう」 勇者「あるな。東の岩山だ……今度は西へ歩くと?」 リリア 「見えました!西の岩山です」 ナタリー「東西南北にある岩山が、ちょうど菱形になっているわね」 コンラト「つまり……猫の指示した場所は、菱形の対角線の交わる地点ということですね」 勇者「おお!せかいじゅの葉(生き返り薬)があったぞ!」 リリア 「でもどうして猫ちゃんが知っていたのでしょうか?」 勇者「いわゆる招福猫だったんじゃないか」 コンラト「なるほど」 ナレ「世界樹の葉を手に入れて祠に戻る」 リリア 「猫ちゃん(ナデナデしながら)ありがとね(≧◇≦)」 右猫「にゃ〜ん」 勇者「さて、出発するぞ!」 ナレ「船に乗り込み、川を遡上する」 コンラト「ちょっと右舷の方向を見てください。山脈に囲まれた城が見えます」 勇者「そうだな……しかし、徒歩では行けないようだし、船でも行けないぞ」 リリア 「テドンの村人がこう言ってました」 村娘「ああ、空を飛べたら、どんなにステキかしら!そうすれば魔物におびえることもな く、行きたい所へ行けるのでしょうね」 リリア 「あの言葉が伏線だとしたらどうでしょうか?」 勇者「つまり、空を飛べるアイテムがあるってことか?」 ナタリー「ありうるわね。もしかしたら、オーブを集めると手に入るとか?」 リリア 「ともかく、あの城のことをメモしておきますね( ..)φカキカキ」 勇者「そうだな、空を飛べるようになったら一番に訪れる必要があるようだ」 ナレ「城を横目にさらに内陸部へと船は進む。やがて、どこかで見かけたような湖に到着 した」 コンラト「ここって、オリビアの岬のある湖ですよ。祠も見えます」 勇者「念のために上陸して祠に入ってみようぜ」 ナレ「一行が祠にはいると、まさしくオリビアの岬の宿屋だった」 ナタリー「間違いなかったわね」 勇者「よし!早速、あの島の牢獄に行くぞ!!」 ナレ「船に戻って、オリビアの岬を航行しようとしたが……船が押し戻されてゆく」 勇者「な、なんだ!?船が前に進めないぞ!」 ナレ「どこからともなく、悲しげな歌声が聞こえる……」 勇者「げげっ!船が引き戻されちまったぜ!」 コンラト「いわゆるセイレーンとかの仕業でしょうか?」 リリア 「もしかしたら、ここで『あいのおもいで』を使うのではないでしょうか?オリビア の岬にいた吟遊詩人が『恋人エリックとの思い出の品でも捧げれば、オリビアの魂も天に 召されましょうに』と言ってましたから」 勇者「なるほど……」 ナレ「勇者は、あいのおもいでを、空にかざした!エリックとオリビア、ふたりの愛の思 い出があたりをあたたかくつつむ。(織姫と彦星の話のように)岬を挟んでエリックとオ リビアが登場する」 オリヒア「ああ、エリック!私の愛しきひと。あなたをずっとまっていたわ」 エリック「オリビア、ぼくのオリビア、もう君をはなさない!」 オリヒア「エリックーッ!」 ナレ「二人の魂が、くるくると円舞しながら、天へと舞い上がってゆく。そして、オリビ アの呪いがとけた!」 勇者「よっしゃあー!これで海峡を通れるようになったぞお!」 ナレ「船が進んだ先には、小さな小島に祠があった。そこは監獄島」 勇者「上陸して探検してみよう」 ナレ「祠に入る一行。すぐに炎のような人魂が出迎えた」 人魂「ここは、さびしいほこらの牢獄……」 ナレ「十字路を東に行くと、空き牢屋。西に行くと骸骨が横たわっている」 骸骨「返事がない。ただのしかばねのようだ」 勇者「壺の中に小さなメダル見っけ(*^^)v」 ナレ「十字路から南へ突き当りを東に行くと、牢屋にまた骸骨」 骸骨「返事がない。ただのしかばねのようだ」 勇者「残る西の牢獄が最後だな」 ナレ「そこにはゆらめく人魂が」 人魂「私は、サイモンのたましい。私のしかばねのそばを調べよ……」 勇者「しかばね?」 リリア 「亡骸が2体ありましたよね。そのどれかではないかと思います」 ナレ「そこから東の骸骨のところに戻り、周囲を調べた」 勇者「あった!ガイアのつるぎ!!」 コンラト「これでテドンのそばにあるという火山に行けますね」
     
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