冗談ドラゴンクエストV 冒険の書・13

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ガルナの塔 ナレ「ダーマの神殿から北へ進むと」 勇者「塔が見えて来たな。ちょうどいい、ここでレベルアップしよう」 ナレ「というわけで、塔の中に突入する」 修女「人生は、さとりとすくいをもとめる、じゅんれいの旅。ガルナの塔へようこそ」 娘 「この塔のどこかに、さとりのしょと、よばれる物がねむっています。さとりのしょ があれば、けんじゃにもなれましょう」 勇者「賢者か……ダーマの神殿で転職を聞かれた時、転職リストに賢者の項目がなかった のは、さとりのしょがなかったからか」 ナタリー「呪文の使えないコンラッドさんなら、賢者になれば呪文も使えるようになるし、利 点も多いのでは?」 コンラト「はあ、時々呪文が使えたらと思う時はありますが、私は剣を振ってなんぼという精 神を大切にしたいですけどね」 リリア 「崇高な精神ですね。まさしく騎士、いえ戦士の鑑です」 勇者「ごたくはいい加減にして、攻略をはじめるぞ!」 ナレ「ガルナの塔を突き進む」 勇者「なんだこれは?塔の中に旅の扉があるぞ!」 ナタリー「というか、ワープゾーンといったほうがいいみたいね」 コンラト「これはたぶん、塔の中をいったりきたりできるみたいです」 勇者「そうか……。とりあえず手近なところから行くか」 ナレ「入り口を真っすぐ進んだ所にあるワープゾーンに飛び込んでみる」 勇者「なんか気分悪くなるな……あれ?行き止まりじゃないか」 リリア 「ワープですから、どこに飛ぶか分かりません。ともかくマップを書いて周辺の状況 から、現在地を特定します」 勇者「ああ、頼むぜ。マッピングなしでは攻略できねえな」 ナレ「何度かワープを繰り返し、階段を上り下りしながら、マップを完成させてゆく」 勇者「けっ!結局、分かったのは北西の独立塔に昇るのが正解みたいだぜ」 ナレ「その塔を昇った先は……」 ナタリー「行き止まりよ」 リリア 「いえ、ロープが張られていて北東の塔に繋がっているようです」 勇者「なに!?つまり、ここを綱渡りしていけ!ということか?賭博黙示録カイジのよう に????」 コンラト「そうみたいですね」 勇者「それで成功したら2000万ペリカ貰えるのか?」 ナタリー「貰えないわよ」 勇者「足を滑らせて落ちたらどうなる?」 ナタリー「大丈夫なんじゃない?ピラミッドから飛び降りても平気だったから」 リリア 「下の階に落ちるだけですよ」 勇者「しかし、落ちればまた昇って来なくちゃならんだろ」 コンラト「そりゃそうですけどね」 勇者「よし、渡ろう……言っとくけど、押すなよ!!」 ナタリー「押さないわよ。あたし達は一蓮托生なんだから」 リリア 「勇者さんが落ちれば、みな落ちますよ」 勇者「絶対押すなよな!!」 ナタリー「しつこいわね!早く渡りなさい!!」 ナレ「と、つい背中を押した」 勇者「あああっ!!!!!」 ナレ「勇者が落ちたら、みな落ちた((o(>▽<)o)) きゃははっ♪」 勇者「なに笑ってやがるんだ!!それもナレーションが顔文字まで使いやがって」 コンラト「北西の尖塔の入り口に落ちましたね」 勇者「ほらみろ、また最初からやり直しじゃないか」 ナレ「ぶつぶつ言いながらも、改めて階段を昇り始めた勇者たち。一本綱渡りも何とかク リアして、先の方へと突き進む。そして、その先の東の尖塔5階で見たものは……」 勇者「なんだよ、また綱渡りロープが張られてるじゃないか」 ナタリー「足もと注意して、もう一度チャレンジするしかないわね」 コンラト「仕方がありませんね」 ナレ「二本目の綱渡りを敢行して、西の尖塔6階でぎんのかみかざりを見つけた」 勇者「これで終わりか?」 ナタリー「行けるところは全部通ったはずだよ」 勇者「おかしいなあ…。さとりのしょ、があるはずだよな。マップはどうなっている?」 リリア 「見てください。2階以上の中央部に未踏破のところがあります」 コンラト「どこかに隠し通路とか隠し階段があるのでは?」 勇者「そうだな、見落としたのかもな。よし、引き返しながら隠し階段とかを探そう」 ナレ「と、5階に降りた時だった」 勇者「お、おお、おおお!メタルスライムが出やがったぞ!しかも6匹もだ」 コンラト「これは大金星です。1匹倒せば一人頭約1000Pもの経験値が得られますよ」 ナタリー「呪文は効かないわよ。打撃オンリーだからね」 リリア 「分かっています。ナタリーさんは、毒針攻撃お願いします」 ナレ「豊富な経験値を与えてくれるメタルスライムの群れに興奮する一行」 勇者「頼むから逃げないでくれよ」 ナレ「素早さアップの『ほしふるうでわ』と毒針を装備したナタリーが先制攻撃で確実に 1ポイントずつヒットさせる」 リリア 「当たりませんわ」 コンラト「自分も外れました」 勇者「よし、1ポイントだ!」 ナレ「メタルスライムは、倒せば経験値がたくさん入るが、呪文は一切受け付けず、ほぼ 1ポイントずつしか打撃を与えられない。しかもやたら逃げ足の早いことでも有名」 ナタリー「やったあ!1ポイントヒットで、1匹倒したわよ」 勇者「でかしたぞ!メタルのHPは3だ。3回当てれば倒せる」 ナレ「引き続き1匹倒すも、3匹が逃亡した」 リリア 「残り1匹、逃げないで〜」 ナレ「ナタリーの番が回り、毒針がメタルスライムの急所を貫いた。プシュッという感じ で消え去る」 ナタリー「やったあ!!3匹目倒したわよ(^ω^)」 ナレ「メタルスライムを倒した時の経験値は 4140 で、参加人数で割ったものが、個人の 経験値で 1035 となる。それが3匹だから、その3倍。したがって、各自それぞれレベル アップした。チャリラリラン♪」 勇者「やったな(*^^)v。2レベルアップして、ついにリレミト覚えたぜ」 ナタリー「ようするに、脱出つまりトンズラできるということね」 勇者「おまえ、一言多いぞ!」 ナタリー「ふん!」 コンラト「良かったですね。ダンジョン攻略が楽になりますね。これで人さらいのアジトに向 かえますね」 ナレ「一同、レベルアップに小躍りして注意が散漫となり、足を滑らせた」 勇者「またかよお〜!!」 ナレ「落ちた先の4階は何もない空間だったが、床にひび割れができていた」 リリア 「ここは(マップを確認)例の塔の中央未踏破の場所です」 勇者「そうか……。となると、その割れ目に飛び込めば、さらに下の未踏破地に行けると いうことだよな」 リリア 「たぶん、そうだと思います」 勇者「よし、みな飛び込め!」 ナレ「3階の未踏破地に到着した」 コンラト「ここは下への階段があるだけですね」 勇者「無論、降りるぞ」 ナレ「2階の未踏破地に降りました」 リリア 「宝箱がありましたよ!」 勇者「さとりのしょ、が入ってたぞ。リリア、でかしたぞ。さすが、マッピングの天才だ な!」 リリア 「どういたしまして」 ナレ「宝箱の他には、地割れがあるだけだった」 勇者「地割れといっても、この下は踏破済みの1階だな。せっかくだから、覚えたてのリ レミト(ダンジョン脱出呪文)を試してみるか。リレミト!!」 ナレ「一瞬にして、ガルナの塔の入り口に立っていた」 コンラト「それでは、人さらいのアジトですね」 勇者「ま、約束だからな。その前に、ダーマの神殿で冒険の書に記録してもらって、宿屋 で休息だ!」
     
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